なんでもない、ブログ。

何でもない、何者でもない、ただのシングルマザーのブログ。

離婚後に今の姓も旧姓も嫌!私が取った意外な方法。

 

昨日の記事でも書きましたが、私は昨年離婚しました。

 

子供が社会生活を始める(保育園に通いだす)前だったので、迷わず旦那の苗字は捨てました。

苗字については、結婚前の苗字を名乗るか、結婚してからの苗字を名乗るか、どちらかしかないようです。

でも、私は全く違うものにしてしまいました。

みんなができる方法ではないと思います。

私はたまたま条件が揃っていたのでこの方法を取りました。

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私が離婚後に旧姓に戻さなかった理由。

 

私の苗字はとても珍しく、ゴロも悪いので子供のころから自分のコンプレックスの一つでした。

呼ばれるたびに、なんだこの変な苗字は…と思って、思春期には本気で絶望。

 

私はこんな変な苗字だからもてないんだ

↑そんなわけない。

 

私はこんな変な苗字だからからかわれるんだ

↑それはちょっとあった。…けど、じつは結構おいしいとも思ってました('ω')

 

 

中学校の歴史の授業で、明治時代に一般の人々にも苗字を名乗ることが許されるようになった…というあたりの単元の時。

 

私は、いつものように早くチャイムが鳴らないかなぁと思いつつ、ぼーっと外を見ていました。

 

 先生「…ということで、農民も苗字を名乗るようになったんですね。オラの家は山との境にあるから『山境』にしよう、と考えたんだろうね、山境さん」

(例えです。私の苗字は山境さん、なんて時々ありそうな苗字ではないです)←山境さんに会ったことないけど(笑)

 私「…えっ…何?!( ゚Д゚)( ゚Д゚)」

 

 

…いや、こんなの、歩いてるだけで流れ弾に当たるようなもんですから。

思春期の中学生女子で、しかもクラスでぜんっぜん目立つタイプではない私にとっては、もう流血事件並みの破壊力を持った瞬間でした。

もう眠気も空腹も吹っ飛びましたよ( ;∀;)

 

 

子供の時からひっそりマイペースに生きていきたいタイプなのに、苗字のせいで変に目立つ!

目立ちたくないの!

 

佐藤さんとか、佐々木さんとか、普通の苗字。

一ノ瀬さんとか、橘さんとか、早乙女さんとか、なんかよくわかんないけどかっこよさげな苗字。

いろいろあるのに、なんでこれ?!

ご先祖様何考えて付けてくれたのよ!

 

もうなんでも良いから、違う苗字が良いー!!そう思い続けていました。

 

幸い女子だから、結婚すれば別の苗字になれる~☆

こんな苗字を一生背負って生きていく弟かわいそう( *´艸`)とまで思ってましたよ。

結婚した相手は学校に一人くらいはいるかなぁいないかな、くらいのまぁまぁ普通の苗字。

一つの平安を手に入れたと思ってました。

 

 

…が、

 

ハイ!捨てました!

 

 

一つの平安どころか、一事が万事不安定過ぎてもう(´;ω;`)ウッ…

 

 

無我夢中で元旦那を振り切って、ふと気づく。

…苗字、元に戻るの?!

…結婚後の苗字名乗り続けるの?!

 

結婚後の苗字はもう不吉なものしか感じない…が、昔の苗字に戻るのも嫌!涙

 

子供達もあの苗字になっちゃうの?!

太朗にも弟同じ十字架を背負わせるの?!←大袈裟(笑)

まさか離婚するなんて思っていないから、子供たちの名前が私の旧姓とまったく合わない( ノД`)シクシク…

旧姓の苗字は簡単な感じの組み合わせなんです。

そうすると、がっしりした名前だとバランスがおかしなことになるんですね。

太朗…本当の名前はめっちゃがっしり。っていうかどっしり。

軽い苗字と重い名前…これぞ、アンバランス!

 

もうね、悩みました。

でも苗字を変えるならばこれ以上良いタイミングはこの先ないはず。

 

で、母がポツリとつぶやいたんです。

 

苗字を、普通のやつにする方法を。

 

結婚前の苗字、結婚後の苗字、どちらにもしたくなかったので取った方法。

 

一言でいいます。

 

養子に行きました、私。

 

 

私の母は姉妹です。

母の姉である叔母は結婚せず、看護師として長年働き、実家(ばあちゃんち)で暮らしてきました。

その叔母も、ばあちゃんとじいちゃんを看取り、母と一緒に暮らし始めていました。

(ちなみにばあちゃんちは明け渡して賃貸に出しています)

 

じいちゃんのときからの悩みは、叔母の代で苗字が途絶えてしまうこと。

墓守がいなくなってしまうこと。

 

少子化・晩婚化が進む現代ではよく見られる現象だと思います。

 

それについては、まぁそうはいっても仕方ないよね…くらいの気持ちでいたんですが。

 

ふと、母がつぶやいたんです。

 

カメ子、おばちゃんの養子になっちゃえば?

 

手続きはよくわかんないけど、

養子になっちゃえば、とりあえず太朗の代までは苗字が続くし、とりあえず墓守にもなるし。

母のことも、叔母のことも、家族の中で唯一地元に残っている私が支えなければいけなくなる、とも結婚しているときから考えてました。ぼんやりだけど。

良いんじゃない?考えれば考えるほど、いいんじゃない?

 

…ばあちゃんち、普通の苗字だし!!

 

名字を旧姓以外のものにするにあたってのメリットとデメリット

メリットとしては前にも書いた通りいっぱいあります。

苗字が続くこと。

墓守が続くこと。

なんとなくなぁなぁになっている介護問題がはっきりすること。

 

デメリットとしては相続がいわゆる争続になる可能性が出てくることくらいかなぁ…と思います。

でも、まぁその時はその時かな。

甘い考えかなぁと思うけど、考えても仕方がないことは、考えない!

私が思うに、逆に中途半端にしておくほうが争いになるんじゃないかと思うんですね。

 

まぁ、争う時はどんな状況でも争うでしょう(開き直り!!)

 

私にとって何より大切なのは、家族ですから。

もちろん、お金は大事だけどね(笑)

 

そして、姉や弟と話し合った結果、あっさり養子になることが決まる。

 

もう、こうなるために結婚したんじゃないのーとまで言われる。

 

…違うよ。断じて違うんだけど。

 

でも、なんか私もそう思ってしまうくらい、なにか見えないレールの上を走らされている感があります。

人生ってそんなもんなんですかね。

縁とか、見えない何かとか(私は父の導きだと思ってるけど)があるような気はするこのところです。

(宗教は絶対違うけどね。もう、こりごりだけどね。それについてもそのうち記事にします)

 

 手続きについて

さて、離婚調停中にここまで決めて、

離婚と同時に叔母と養子縁組することにしました。

 

養子縁組に必要なのは、養子縁組届。私の場合は以上!

 

離婚して3日後、叔母と一緒に市役所に行って届け出ました。

 

養子縁組届には自分たちの署名捺印と、そのほかに2人の証人が必要でした。

母と、弟にお願いしました。

 

弟は届け出る2日前になぜか出張帰りに寄ってくれて。呼んでないのにハンコまで持って来てくれて。

いつも来ないんですよ。出張できてもそのまま帰ることが多い彼が、なぜかこの日はひょっこり現れた。

もう誰かが背中を押してるとしか思えないスムーズななりいき…( ゚Д゚)

怖い怖い…

 

それはさておき、ごった返した役所の中で紙を提出して15分くらい待ちましたでしょうか。

本籍までしっかり変わって、叔母と私の新しい戸籍の申請が完了しました。

 

やったー!まったく違う苗字にしてやったぜー!!

 

と、喜んだのもつかの間。

 

法律の壁①

「お子さんがいらっしゃるようですが、同じ苗字にするには叔母さまと戸籍を分ける必要があります。」

 

え…なぜに。せっかく同じにしたのに。

 

聞いてみたところ、法律的に同じ戸籍の中に3世代は入れないことになってるんです。との回答。

 

なぜに。なぜに。

理由がよくわからないけど、法律ですから、と言われたらそれまでです。

 

戸籍が出来上がるのに2日かかりました。

そして、そこから分籍の申請。(これは私一人で行って出来ました)

 

よっしゃー!今度こそすっきり苗字変わったぜぇ!!

 

と、思ったのも一瞬でした。

 

 法律の壁②

なんと、太朗とぺちょ子はまだ旦那の苗字のままだというのです。

 

なぜに…もう面倒くさすぎてほとんど涙目です( ;∀;)

 

なんでも、私が旦那の苗字を名乗っているのと太朗たちが旦那の苗字を名乗ることは法的には全く違うこと、なんだそうです。

 

私が旦那の苗字を名乗るのは、ただ単に結婚したから。借りてるようなものなんだそうです。だから、婚姻関係が解消されればそれでお終い。

名乗り続けることも、元の旧姓に戻ることも選べると。

 

でも、太朗たちは旦那の苗字を借りてるんじゃなくて、元の苗字が旦那の苗字なのだと。

だから、親が離婚しようが再婚しようが、そこは変えられないんだそうです。

 

 

じゃあどうするか。

 

 

ここで裁判所のお出ましです。

 

裁判所に、「子の氏変更の申し立て」なるものをして、認められれば晴れて変更手続きができる!そうです。

 

(めんどくせー('Д'))

 

と思いつつ、もうここまで来たら乗りかかった船だ!と年次休暇取りまくりで手続きです。

人生勢いですよ、ええ。

 

裁判所に行くときは、800円分の印紙と82円分の切手が必要です!

私は忘れて買いに走る羽目になりました。お忘れなく。

 

あと、子供の戸籍謄本と自分の戸籍謄本!

あと調停が終わったときに弁護士からもらった調停の内容が詳しく書かれた書類!

(名前わかんない!ごめんなさい、裁判所にあげちゃったから)

 

これらを裁判所のお姉さんに出して、一週間。

 

晴れて、子供の苗字も私の苗字と同じのになりました!!

 

最後に

私的最速で手続き頑張りました。

会社の迷惑を顧みず、年次取りまくりの振り替えしまくりでした。

で、3週間はかかりましたね。

 

市役所に3回、裁判所に1回通いました。

 

なかなかない体験でした。

 

もう、二度と苗字は変えません!!涙

 

 

おしまい。