<朝、目覚めると、戦争が始まっていました>終戦記念日に読んだ本の話。
昨日は終戦記念日でしたね。
火垂るの墓の放送もなく、終戦記念日を忘れるほどに台風一色の一日に、
なんだかうすら寒い、怖い、そんな思いになった一日…
そんな気持ちになったのはこの本を読んだせいかもしれません。
(台風ももちろん大変な被害が出ているので、ニュースになるのも当然ではありますが…)
私が学校で習った戦争は、終わった時のことばかりで
こんなに静かに、ある日突然戦争が始まったとは、思わなかった。。
国際社会から孤立していって、社会が少しづつ戦争に向かって行く、
そんなところを想像していました。
でも実際は、止められない濁流のような社会の流れがあり、
ある日突然ポコッと始まる。
「始まりは、大々的には始まらない」という一文が心に残りました。
「正常性バイアス」
こうなると思ってたんだよね、
わかるわかる、
想定内だ、
そう思うことで心のバランスを保とうとすること。
ポコッと始まった非日常を、そんな心理で受け入れていく様子がこの本にありました。
近隣の国との諍いが日々報道される今日。
この本にあるような「ある日」が絶対に訪れないように。
今の平和を子供たちの時代までつないでいけるように。
右翼化したメディアやネットに乗せられないように
想いをつないでいかなければ、そんな夏の終わりでした。